お母さんの好きな児童書


ナルニア国物語全7巻D・S・ルイス

 「ライオンと魔女」ではじまり「さいごの戦い」で終わる現実のすぐ隣にある空想の王国の物語。読み出したらやめられないこと請け合い!一巻め、「ライオンと魔女」の始めの章で4人の兄弟がタンスの中へ入っていく箇所、そこには雪が積もっていてそのさきに街灯が見える。なんて場面を初めて読んだ時の胸が高鳴る気持ちは、とても言葉では表現できません。


ムーミン谷の冬トーべ・ヤンソン

 ムーミンのシリーズでこの本が一番好きです。ムーミンは11月から4月まで冬眠するということを知っていました?家族がみんな寝ているのに目が覚めてしまったムーミンが、今まで経験しなかった「冬」を体験します。

これを読むとフィンランドの冬って本当に長く暗く冷たいんだとわかります。そして、だからこそ、そこに住む人達は春の素晴らしさを身にしみて感じているんだと思うのです。

この本のほとんどのページが長いムーミン谷の冬でうめつくされています。最後の5・6ページだけ春が描かれているのですが、(登場人物のおしゃまさんが春の風に吹かれて手回しオルガンを奏でている挿絵が、心に残ります。)これを読んだとき、この春にすごく感動しました。ああ・・作者はこの春の素晴らしさを描きたかったんだな・・と。


クマのプーさんA・A・ミルン

 誰でも知っているくまのプーさん。絵本じゃなく、ちゃんとした童話の本で読んでみたことありますか?ぜひ読んでください。失望はさせません。挿絵もイメージよりずっと素敵ですし、作者の子供が実際にお気に入りだったくまのぬいぐるみが主人公、というのもフーンと思うし、何より、現実とプーの世界の書き分けが、素晴らしいと思います。頭のある人もある、頭のない人もある、それが世の中と言うプーの言葉は、ズーっと心に残ります。




あっこのお母さんへ I お知らせへ