木馬      

 あっこがよちよち歩きをするようになった頃、お父さんとお母さんが木馬を買ってきました。

 赤ちゃんは歩くようになると行動範囲が広がります。公園などに連れていける時はいいのですが、家の中にいると絵本やおもちゃだけでは遊びが限定されてしまい、親としてはひとつ、家の中に置くことができる範囲の大きな遊戯道具が欲しくなります。

 いろんなものが候補にあがりました。

 第一に思いついたのがブランコ。次が滑り台。
あと、ジャングルジムや鉄棒、組み立てハウスなんかも候補にあがりました。

 で、結局決めたのがこの木馬。

 木馬にした理由は見た目が感じいいから。

 子供が何を喜ぶかより、親の好みを優先したわけです。

 あっこは初めよく落ちました。なにしろ背もたれもないし持つところもない。馬の首にしがみつくだけなのですから。
 
 お父さんとお母さんはほんの少し後悔しました。

 でも、そのうちあっこがひとり遊びをするようになると、木馬は乗物としてではなく、人形やぬいぐるみと同じように遊びの仲間として迎えられたのです。



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